張り時は今　パナソニックホールディングスの楠見雄規社長

　「張る時は張る。今がそのタイミングや」と意気込むのは、パナソニック　ホールディングスの楠見雄規社長（５８）。電気自動車（ＥＶ）用電池を重点投資分野とし、２０２４年度までに６０００億円規模を投資する計画を進める。
　プラズマテレビ事業への巨額投資が裏目に出て業績不振に陥った苦い経験もあるが、今回のＥＶ用電池では「競合に打ち勝つ競争力、技術の進化が見通せた」と強調する。ＥＶ用電池事業をけん引役に収益向上を狙う考えで、現在３．５％程度にとどまり、投資家らから厳しい目を向けられている営業利益率について「２桁台を目指したい」と意欲を見せる。