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強打者の系譜に名刻む 大谷、理想の軌道でアーチ量産―米大リーグ・本塁打王

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レンジャーズ戦で20号2ランを放ち、喜ぶエンゼルスの大谷=6月12日、アーリントン

レンジャーズ戦で20号2ランを放ち、喜ぶエンゼルスの大谷=6月12日、アーリントン

 投打の二刀流で驚かせてきたエンゼルスの大谷がまた一つ、勲章を手にした。体格やパワーで劣る日本選手には手が届かず、国内を代表するスラッガーだった松井秀喜さんでも「想像もつかなかった」と話す大リーグの本塁打王。ベーブ・ルース、ハンク・アーロン、バリー・ボンズ…。往年の強打者が名を連ねるタイトルホルダーの系譜に堂々と加わった。

エンゼルスの大谷、日本勢初の本塁打王 ア・リーグ1位の44本―米大リーグ

 今季の大谷が打撃のポイントとして強調したのが、スイング軌道とバットの構え方。「一番は軌道。理想の軌道で振れている時は投手の左右、球種に関係なく、詰まっても泳いでも、しっかりコンタクトできる」とその境地を説明した。「良い構えができていれば、難しい球に対しても素直にバットが出る」とも話した。

 際どいコースを見極め、一方で好球を逃さない打席が多かった。四球をよく選び、今季の出塁率は自己最高の4割1分2厘。「反応しながら(ボール球を)見送れていた。(ストライクゾーンに)入ってきた時に、しっかり自分のスイングができるように準備していた」と振り返る。「いい状態を維持するのが一番難しい」とは言うものの、ほぼ休まずに出場しながら調子の波は少なく、安定的にアーチを量産。通算2000勝以上を誇るレンジャーズのボウチー監督は「マウンドで才能を発揮し、打席で信じられないパワー。二刀流を続ける精神面のタフさもすごい」と感嘆した。

 開幕前のWBC出場がなければ、もっと好成績を残せたのではないか、シーズン中に表面化したけがもなかったのではないかとの声もある。60本塁打も夢ではなかったかもしれない。ただ、出場を志願した大谷に後悔はない。エンゼルスのミナシアン・ゼネラルマネジャーは「影響は誰にも分からない」とする一方、「WBCは子どもたちに夢を与えた」と強調する。見る者をくぎ付けにした春先の異例の全力プレーに、数字では測れない影響力があった点にも目を向ける。

 本塁打を放ってベンチに戻り、「かぶと」をかぶって祝福される様子が注目された今季。エンゼルスのネビン監督は「いるだけで球場の雰囲気が一変する。本当のスーパースター」と手放しで賛辞を贈り、「彼は必ず同じレベルで戻ってくる」と右肘手術に踏み切った大谷の復帰を信じる。迷いのないフルスイングの復活に期待するのは、日米のファンも同じだろう。 (アナハイム時事)

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