銀にも厳しい自己評価 世界見据える青木―アジア大会・陸上
2023年10月01日22時25分
男子3000メートル障害の青木は、銀メダルに厳しい自己評価を下した。「全く満足がいかず、自分の中ではあまり価値のないもの」。世界のトップで戦うことを見据えているからこその言葉だった。
サブレ(インド)が序盤からハイペースで飛ばし、「追い切れなかった」。そのまま独走を許し、ラスト1周で2番手に上がるのがやっとだった。4秒あまりの差をつけられ、「一番実力差を感じさせられる負け方」と唇をかんだ。
世界の強豪が集まる米国のチームの練習に参加し、スピードを磨いてきた。7月のアジア選手権を制し、8月の世界選手権では6位に入賞した三浦龍司(順大)と共に、日本勢として20年ぶりの決勝に進んで14位。着実に力をつけている。
来年のパリ五輪の目標は10位。「自分がスパイクを脱ぐ頃には、世界トップレベルの選手に名を連ねられるように、一歩一歩やっていきたい」。26歳は冷静に競技人生のプランを描いている。(時事)