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政府、ロシアの禁輸同調警戒 日本産水産物、風評拡大を懸念

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首相官邸に入る上川陽子外相=9月26日、東京・永田町

首相官邸に入る上川陽子外相=9月26日、東京・永田町

  • 首相官邸に入る宮下一郎農林水産相=9月26日、東京・永田町

 政府は、東京電力福島第1原発の処理水放出を巡り日本産水産物の輸入制限の検討を発表したロシアの動きを警戒している。全面禁輸を続ける中国に同調すれば、風評被害を拡大しかねないためだ。

ロシア側から情報提供要請 水産物検査巡り―宮下農水相

 ロシアは9月26日に発表した声明で、中国による日本産水産物輸入制限に「加わる可能性を検討している」と発表。「放射能汚染のリスクがあり得る」ことを理由に挙げた。

 これに対し、上川陽子外相は29日の記者会見で「先方の関心に、丁寧に回答や説明を重ねてきている」と語り、処理水の安全性に問題はないとの認識を強調した。

 宮下一郎農林水産相は29日の会見で、ロシア側から、放射性物質トリチウムの残留量や輸出用水産物の検査方法に関する情報提供の要請があったと説明。「輸入制限につながらないような取り組みをしていきたい」と述べた。

 日本政府は、ロシアの動きについて「なぜこのタイミングなのか」と真意を測りかねている。国際会議で日本への非難を続ける中国と比べ「抑制的な対応だ」(外務省関係者)との見方も少なくないが、禁輸に踏み切る可能性も否定できない。外務省幹部は「中国と並んで突出した国になるつもりか」と警戒する。

 処理水放出開始から1カ月余り。先の国連総会では対中関係を強化するソロモン諸島が批判を展開し、日本政府が理解を醸成してきた国際社会の見方が変わる可能性もはらむ。政府関係者は「根気強く、安全性に心配はないと説いていく」と語った。

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