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モルディブ大統領選で親中派ムイズ氏勝利 親インド路線見直しへ―シーレーン要衝、地域情勢に影響

2023年10月02日00時45分

演説するモルディブ大統領選候補ムイズ氏(左)=9月8日、マレ(AFP時事)

演説するモルディブ大統領選候補ムイズ氏(左)=9月8日、マレ(AFP時事)

  • 【図解】モルディブ
  • 9月30日、マレの通りで、ヤミーン前モルディブ大統領の釈放を求め歓声を上げる大統領選候補ムイズ氏の支持者たち(AFP時事)
  • 9月30日、マレで記者会見する、モルディブ大統領選候補ムイズ氏(AFP時事)

 【ニューデリー時事】インド洋の島しょ国モルディブで9月30日、大統領選の決選投票が行われ、野党候補で親中国派の首都マレ市長、ムイズ氏(45)がインド寄りのソーリフ現大統領(61)を下し勝利した。選挙管理委員会が同日夜(日本時間1日未明)、即日開票の結果を公表した。現政権の親インド路線は今後、見直しが予想され、今回の選挙結果が南アジア情勢に与える影響は大きい。

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 選管によると、得票率はムイズ氏が約54%、ソーリフ氏は約46%だった。有権者数は約28万人。ソーリフ氏はX(旧ツイッター)上でムイズ氏の勝利を祝福し、事実上敗北を認めた。就任式は11月に行われる。
 アジアと中東を結ぶシーレーン(海上交通路)上にあるモルディブは地政学上の要衝でもある。隣の大国インドと、インド洋への進出を強める中国が浸透を図ってきた。
 2018年に就任したソーリフ氏は、インフラ整備を通じ対中傾斜を強めたヤミーン前政権の方針を転換。インドとの関係強化に取り組んできた。一方、ムイズ氏は、モルディブに駐留するインド軍や、駐留を許す現政権は「国の主権を損なっている」と批判してきた。

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