日本、課題残る白星　格下相手に苦戦―バレー男子五輪予選

　日本のブラン監督が「この大会にしっかり入り込むことが大事」と位置付けていた格下フィンランドとの初戦。勝ちはしたもののフルセットに持ち込まれ、苦しんだ。

日本、白星発進　フィンランドに３―２・バレーボール男子

　簡単には勝たせてもらえなかった。２―０で迎えた第３セットでミスが増え、相手のブロックにも苦しめられた。途中で天井付近のカメラのワイヤが切れ、１５分ほど中断するアクシデントも。一度はマッチポイントを握ったがこのセットを奪われ、ここからもつれた。
　最終セットで一時は６連続ポイントを許して逆転される苦しい展開を強いられたが、石川に代わって大塚が入ったことで流れがきた。調子が上がらなかった石川は「代わった選手がしっかり活躍してくれたので助けられた」と仲間に感謝した。
　フルセットのため勝ち点を一つ取りこぼした。パリ五輪切符への挑戦は厳しい滑り出しとなったが、高橋藍は「簡単な試合にはならないということを初戦で感じられたのはいいこと」と前向きに捉えた。