鈴木章、途中出場で大仕事　湘南、残留へ一歩前進―Ｊリーグ

　Ｊ２に降格する最下位を抜け出す大きな勝ち点３。湘南の勝利の立役者は途中出場の鈴木章だった。

広島、後半３ゴール　Ｊリーグ・広島―名古屋

　後半２８分から出場し、見せ場は６分後。右ＣＫに頭で合わせてネットを揺らした。「途中から入って、必ず流れを変えようと思っていた」。前半から何度もゴールに迫りながらシュートの精度を欠き、得点できていなかったチームの重い空気を振り払った。
　大阪・阪南大高出身の２０歳。Ｃ大阪のライバル、Ｇ大阪の下部組織に在籍したこともある。両親や友人も見に来ていたという故郷での大仕事に「大阪で決められてよかった」と満足げに振り返った。
　ＧＫ富居の好セーブも光り、残留へ一歩前進。とはいえ１８位横浜Ｃとの勝ち点差は１。山口監督は「これで安泰ではない。この勝ちをどうつなげるか」と直接対決を含む残り５試合に向け、気を引き締めた。