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響いた第1セットの逸機 綿貫「実力不足を痛感」―アジア大会・テニス

2023年09月30日17時13分

テニス男子シングルス決勝、プレーする綿貫陽介=30日、中国・杭州

テニス男子シングルス決勝、プレーする綿貫陽介=30日、中国・杭州

  • テニス男子シングルス決勝で敗れた綿貫陽介(右)=30日、中国・杭州

 第2セットのタイブレークで迎えた相手のマッチポイント。綿貫のフォアがサイドラインを割ると、敵地の観衆から歓声が上がった。「悔しい気持ちでいっぱい。実力不足を痛感した」。第1セットで仕留め切れなかったことが響いた。
 むやみにドロップショットを連発するなど、やけを起こしたような張之臻のプレーに助けられ、序盤は4―1とリードしたが、「チャンスで自分のプレーが乱れてしまった」。おのずと守りに入るうちに、立ち直る時間を与えた。
 相手は世界ランキング60位の実力者。その強打を打ち返し続けることは簡単ではない。5ゲームを連取されて第1セットを失うと、第2セットは競り合いに持ち込んだものの、及ばなかった。
 優勝すれば、パリ五輪出場はほぼ確実だった。今回のチャンスは逃したが、長い腕のしなりを生かしたサーブやフォアは大きな伸びしろを感じさせる。世界ランクは日本勢で38位の西岡良仁に次ぐ77位につけており、「もう一回実力をつけて、ランキングを上げてパリに行きたい」。25歳の好素材は、ぐっと先を見据えた。 (時事)

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