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米政府閉鎖迫る 予算審議行き詰まり

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 【ワシントン時事】米連邦政府の2023会計年度末を翌日に控えた29日、下院で過半数を占める野党共和党のつなぎ予算案が否決され、議会の予算審議が完全に行き詰まった。事態打開には上院で事実上の多数派である与党民主党との妥協が不可欠。しかし、その機運は乏しく、2019年以来となる政府機関の閉鎖が刻一刻と迫っている。

米下院、つなぎ予算案否決 政府閉鎖回避、見通せず

 「打開策を見いだそうと取り組み続けている」。マッカーシー下院議長(共和党)は予算案否決を受けて開かれた共和党議員らとの会合後、力なく語った。

 マッカーシー氏としては、保守強硬派の主張を受け入れ、大幅な支出削減を盛り込んだつなぎ予算案をまずは下院で通し、民主党やバイデン政権との交渉に臨むはずだった。それでも、強硬派の造反が相次ぎ、足をすくわれた格好だ。

 一方、上院は超党派で別のつなぎ予算案をまとめ、期限ぎりぎりの30日に可決を目指す。現段階では上院案が「政府閉鎖を回避する唯一の明らかな方法」(民主党下院トップのジェフリーズ院内総務)だが、共和党強硬派が強く反発するウクライナ支援が盛り込まれており、下院通過は不透明だ。

 マッカーシー氏は、上院案について「米国よりウクライナを重視するなら問題だ」と発言。「政府閉鎖に勝者はいない」と回避したい意向を示すものの、歩み寄りへの腹は固まっていないことをうかがわせた。

 少なくとも審議時間を稼ぐためのつなぎ予算が30日深夜(日本時間10月1日昼)までに成立しなければ、1日から政府機関の一部が閉鎖される。国民生活の混乱は必至だ。イエレン財務長官は「危険で不必要な」閉鎖により「米国の家族が打撃を受け、経済的な逆風になる」と警告した。

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