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夢見たNYで展覧会 故石田徹也氏、空虚な現代人描く

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石田徹也氏が制作した「燃料補給のような食事」(C)Tetsuya Ishida Estate and Gagosian・時事)

石田徹也氏が制作した「燃料補給のような食事」(C)Tetsuya Ishida Estate and Gagosian・時事)

 【ニューヨーク時事】2005年に31歳の若さで事故のためこの世を去った画家、石田徹也氏。本人が創作活動の場として夢見たというニューヨークで、初の展覧会が開かれている。バブル崩壊後の1990年代以降約10年間、時代の閉塞(へいそく)感にさいなまれる現代人の空虚な心象風景を描いた作品群は、日本国外でも今後、多くの人々の共感を呼びそうだ。

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 石田氏の生誕50年の今年、展覧会を開催したのは世界的に有名な画廊「ガゴシアン・ギャラリー」。200を超える作品を生前完成させた石田氏の80点超が展示されており、組織の歯車として生きるサラリーマンのうつろな表情が特に印象的だ。

 石田氏は73年、静岡県焼津市生まれ。95年に地下鉄サリン事件、97年に神戸連続児童殺傷事件が起き「失われた10年」と呼ばれた時代を生きた。96年の美大卒業後はアルバイトをしつつ、創作に没頭した。

 今回の展覧会について、兄の道明さんは28日、時事通信社にコメントを寄せた。徹也氏が創作の傍ら、ラジオで英会話を勉強していたと明かした上で「ニューヨーク市民が徹也の絵に込められた日本人特有の深層心理を理解できているようで興味深かった」と会場を訪れた際の手応えを語った。展覧会は10月21日まで。

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