本多、本命でも金 「先を見て頑張る」―アジア大会・競泳
2023年09月29日23時11分
本命視された種目で、しっかり金メダルを引き寄せた。本多は主戦場の男子200メートルバタフライを制した安堵(あんど)感に浸る。「期待通りにできたのは評価できる」。1分52秒70の自己ベストの更新には及ばなくても、アジアの頂点に立ってみせた。
予選から飛ばした。「ベストを出すつもりではいた」という。最後の50メートルではいつも以上にペースが落ちたというが、松田丈志が2010年に出した大会記録を更新。「自分の力を信じて最後の最後、振り絞って頑張りたい」と心に決めた通り、決勝でもタイムを上げた。
2年前の東京五輪銀メダリスト。大きな国際大会で、この種目の頂点に立ったのは初めて。ただ、喜びよりも「正直ベスト出したかった」という悔しさが勝ってしまう。「先を見て頑張りたい」。宿題は残したが、想像通りに形に残した経験は、来年のパリ五輪に生きてくる。 (時事)