浦和、悔やまれる前半 下位相手に勝ち点1―Jリーグ
2023年09月29日22時24分
流れが変わったのは試合が終盤に差し掛かるところだった。苦戦していた浦和は関根がスルーパス。競り合った興梠が倒され、PKを得た。ショルツが決めて試合を振り出しに戻し、埼玉スタジアムはさらに押せ押せの空気になった。
しかし、勝ち点3を引き寄せる追加点が遠い。試合終了間際に絶好の位置から安居が放ったシュートはわずかにゴール右。終了の笛が響き、選手たちは膝に手をついた。
残留争いをしている横浜Cをホームに迎えた一戦は、序盤の失点で難しくなった。リーグ最少失点を誇っていたDFラインでマークの受け渡しが曖昧になり、一瞬の隙を突かれた。故障者や出場停止の影響で苦しいやりくりが続く前線の連係はちぐはぐで、ペースをつかむまで時間を要した。
前節3位に浮上し、ここから優勝争いを三つどもえに持ち込もうというところで痛い引き分け。首位神戸と勝ち点8差に開き、スコルジャ監督は「目指していた結果と違うものになった。きょうの結果は残念」。淡々と現実を受け止めた。