エスワティニ、絶対君主の下で総選挙 国会の役割、助言のみ
2023年09月29日17時19分
【ムババーネAFP時事】アフリカ南部エスワティニ(旧スワジランド)で29日、総選挙の投票が行われた。エスワティニは、国王ムスワティ3世(55)が法律の上に立ち、内閣の任免権限、国会の解散権、警察と軍の指揮権を持つ絶対君主制国家で、国会の役割は国王への助言にとどまる。
有権者は50万人以上とされる。59人の下院議員を選ぶため投票所前に並んだ女性ブシシウェ・マツェブラさん(75)は「通りが汚い。ごみ収集人を雇ってほしい」と行政への不満を述べた。
選挙結果は数日以内に発表されるが、今回の選挙を野党はボイコットした。2018年の前回総選挙で選ばれた野党議員2人は現在、獄中におり、もう1人は亡命した。