豪軍ヘリ、墜落で退役前倒し 再飛行認めず更新加速
2023年09月29日16時54分
【シドニー時事】オーストラリア国防省は29日、7月に墜落事故を起こした豪軍のヘリコプター「タイパン」(MRH90)について、保有する約40機全ての飛行再開を認めず、退役させると発表した。当初計画では2024年12月に退役予定だったが、安全を優先して前倒しした。後継機への更新を加速させる方針だ。
7月の事故では、夜間訓練中のタイパン1機が海上に墜落して4人が死亡。これを受け豪軍はタイパンの飛行を停止していた。3月にも別の1機が墜落し負傷者を出していた。マールズ国防相は29日、「国民の安全が最優先だ。後継機の導入を可能な限り迅速に進める」と述べた。