• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

姫野、あふれる闘志で貢献 ジャッカル成功とトライ奪取―ラグビーW杯

2023年09月29日18時38分

1次リーグ・日本―サモア。後半、円陣を組んでチームメートに声を掛ける姫野和樹(中央奥左)=28日、フランス・トゥールーズ

1次リーグ・日本―サモア。後半、円陣を組んでチームメートに声を掛ける姫野和樹(中央奥左)=28日、フランス・トゥールーズ

 【トゥールーズ(フランス)時事】背中でチームを引っ張った。ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会1次リーグD組で28日、サモアを28―22で破って2勝1敗とした日本。闘志あふれるプレーで仲間を鼓舞したのは、主将でナンバー8の姫野(トヨタ)だった。負ければ1次リーグ突破が厳しくなる一戦を制し、「ほっとしている」と胸をなで下ろした。

リーチ、攻守に躍動 ラグビーW杯

 副主将のSH流(東京SG)がけがで出場を回避し、精神的支柱のフッカー堀江(埼玉)を一時退場で欠いた時間帯もあった。そんな苦しい状況でこそ、姫野は真骨頂を発揮する。9点リードの後半開始直後、自陣深くで相手ボールのラインアウトとなった。日本は1人少ない14人で守る。サモアが連続攻撃を仕掛ける中、姫野が密集でボールを奪う「ジャッカル」に成功し、ピンチ脱出。両拳を握って派手に雄たけびを上げた。
 その後、敵陣でPKを得ると、蹴り出してのラインアウトを選択。「自分たちが、かなり体力的に優位に立っていたところがあった」。ボールを確保してから大型FWを相手にモールでの勝負を挑み、一気にプッシュ。最後は姫野が自らインゴールに押さえてリードを広げた。
 的確に状況を読み、勝利に貢献した。「自分への評価は皆さんにしてもらえればいい。僕はチームが勝てればそれでいい」。8強進出を懸けたアルゼンチンとの決戦でも、リーダーにふさわしい活躍でチームを導くつもりだ。

関連記事

こんな記事も



ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ