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結束強めた日本 猛攻しのぎ、8強へ前進―ラグビーW杯

2023年09月29日11時26分

サモア戦の後半、突進する姫野(中央)=28日、フランス・トゥールーズ

サモア戦の後半、突進する姫野(中央)=28日、フランス・トゥールーズ

  • サモア戦の前半、ゴールキックを決める松田=28日、フランス・トゥールーズ
  • サモア戦の後半、トライが決まり喜ぶ斎藤(右奥)ら=28日、フランス・トゥールーズ
  • サモア戦の後半、タックルする中村(右下)=28日、フランス・トゥールーズ

 終了間際にサモアのラインアウトが乱れ、ボールを奪い返した日本がタッチキック。あわや逆転負けのピンチをしのぎ、6点差でノーサイドの笛を聞いた。ジョセフ・ヘッドコーチは「この勝利のために本当に懸命にやってきた」。1次リーグ突破へ生き残りを懸けた決戦を制し、表情が和らいだ。

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 SH流が負傷し、試合当日のメンバー変更で斎藤が先発することになった。それでも主将の姫野は「悲観的になりたくなかった」。斎藤はW杯初先発とは思えぬスムーズなボールさばきを見せる。FW、バックスが一体となったスピード感あふれる攻撃で前半に2トライを奪った。斎藤は「(先発でも)準備は変わらない。自信を持ってやり切った」と胸を張った。
 後半にはFW2人が入れ替わった直後、モールを押し込んでトライを挙げた。「全員がやることを分かっている」と姫野。W杯前は攻守に意思統一ができず調子が上がらなかったチームは、試合を重ねるごとに強固な塊になってきた。
 サモアの猛攻を受けた終盤、プレーが止まると選手たちは声を掛け合い、気合を入れ直した。名付けて「侍タイム」。後半の勝負どころで粘れなかったイングランド戦の反省から、つくられた合言葉だという。これでさらに結束を強め、猛タックルを続けて大事な勝利をたぐり寄せた。
 1次リーグ最終戦の相手は強豪アルゼンチン。勝てば無条件で8強入りが決まる。「もちろん勝つ。それ以外はない」とフッカー堀江。前回大会を超える成績を目指し、一丸となって高い壁に挑む。 (トゥールーズ時事)

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