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パリ五輪でヒジャブ禁止 仏スポーツ相、自国選手に

2023年09月29日04時41分

頭部を覆うヒジャブと、全身を覆うロングコート(アバヤ)を着用して町を歩くイスラム教徒の女性(中央)=8月29日、フランス・ナント(ロイター時事)

頭部を覆うヒジャブと、全身を覆うロングコート(アバヤ)を着用して町を歩くイスラム教徒の女性(中央)=8月29日、フランス・ナント(ロイター時事)

 【パリ時事】来年のパリ五輪へ向けて、フランスで宗教的な服装の問題が生じている。ウデアカステラ・スポーツ相が24日、同国の選手は五輪で、イスラム教徒の女性が頭部を覆うヒジャブを着用することが禁止されると述べた。地元テレビ局に「フランス選手団は着用しない」と語った。
 同氏は、スポーツイベント中に宗教的な象徴を見せることに政府は反対していると繰り返した。その背景には、政治と宗教を分離して統治するフランスの厳格な世俗主義がある。同国では公務員や、公立学校でヒジャブなどの宗教的な象徴の着用が法律で禁止されている。
 フランスの方針に対して、国連が批判する事態となった。AFP通信によると、国連人権高等弁務官事務所のウルタド報道官は「女性が何を着るべきか、着ないべきかということを、誰も強要してはならない」と話し、「集団への差別的な慣行は悪い結果をもたらし得る」と指摘する。
 フランスでは6月、行政裁判で最高裁に当たる国務院が、女子サッカー選手のヒジャブ着用禁止を支持した。

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