日本ハム、猛攻で沸かす　新球場の今季最終戦―プロ野球

　新球場元年の本拠地最終戦。日本ハムは打線が猛攻を仕掛け、３万人を超えるファンに快勝を届けた。「勝てて本当によかった」。新庄監督はほっとした様子だった。
　３―１の四回に球場が大きく沸いた。２死走者なしから鮮やかな７連打で一挙５得点。来季を見据えたオーダーを組む中で、２５日からの４連戦でともにプロ１号を放った田宮や細川がコンパクトな打撃で食らい付き、最後は代打野村が右前への適時打を放った。不調に陥っていた清宮も中前へ運び、「どさくさに紛れて、みんなの流れに乗って打てた」と振り返った。
　この日で球場の周辺施設も含めたＦビレッジの来場者数が、今年３月の開業から３００万人を突破。一方で、チームは苦しい戦いを強いられ、すでに２年連続最下位が確定した。
　新庄監督は前日、就任３年目の指揮が決まり「来年のこの時期は優勝争いをして、とてつもない観客動員をする」と宣言した。勝利を求めるファンに、この日のような試合を何度も見せたいところ。監督は「勝負の年。最終章を迎える覚悟で戦う」と力強く言った。