退職直前にもデータ持ち出しか 双日元社員、ルール違反認識の疑い―警視庁
2023年09月28日17時39分
元勤務先の総合商社「兼松」の営業秘密を転職後に不正に持ち出したとして大手総合商社「双日」元社員真鍋昌奨容疑者(32)が逮捕された事件で、同容疑者が兼松を退職する直前の昨年6月にも、同社のデータを持ち出していた疑いがあることが28日、警視庁への取材で分かった。
情報漏えい、対策不十分な企業も 識者「持ち出し把握の仕組みを」―双日元社員逮捕
双日への転職が内定していた時期で、同庁生活経済課は、転職先で利用するために情報を持ち出したとみて調べている。
警視庁によると、真鍋容疑者は昨年6月、兼松から貸与されたパソコンで、同社のデータベースに接続。新製品に関する提案書など、営業秘密が含まれる3万7000件以上のファイルをダウンロードした疑いがあるという。
真鍋容疑者は当時、兼松の自動車部門に勤務していたが、同7月に転職し、双日に入社することが決まっていた。