全患者救済の解決策を 原告団、環境省に控訴断念要望―水俣病訴訟
2023年09月28日17時26分
水俣病の被害者救済の在り方が争点となった訴訟で、原告128人全員を救済対象と認めた大阪地裁の判決を受け、原告団が28日、国会内で環境省職員と面会し、国などの控訴断念と全患者向けの解決策を求める要望書を手渡した。
特措法の認定基準に疑問符 対象外の原告救済―大阪地裁・水俣病訴訟
原告の平均年齢は70歳を超えており、原告団で世話人を務める森下照美さん(61)は「被害者が高齢化し、亡くなっていく事態を放置することは人道的に許されない」と訴えた。これに対し、環境省側は「判決内容を精査している最中」として具体的なコメントを控えた。同種の訴訟は東京、新潟、熊本各地裁でも争われている。