旅行先人気トップは日本 29日から大型連休―中国
2023年09月29日07時10分
【北京時事】中国で29日、国慶節(建国記念日)に伴う8日間の大型連休が始まり、延べ20億5000万人の移動が予想されている。旅先の主流は国内だが、厳格な新型コロナウイルス対策「ゼロコロナ」政策の終了で、海外旅行も徐々に正常化。東京電力福島第1原発の処理水放出を受け日中関係が悪化する中でも、調査によっては日本が最も人気の渡航先となっている。
中国IT大手の百度(バイドゥ)などが予約状況などから割り出した連休中の旅行先予測によると、海外の人気トップは日本。中国政府は処理水を巡って日本非難を続けているが、円安も追い風となり、魅力を保っているもようだ。韓国や、中国人観光客のビザを一時的に免除しているタイも上位だった。
今年の国慶節は、中秋節の休日と重なったことで例年より長い「スーパーゴールデンウイーク」(中国紙)となり、旅行熱も高まりを見せている。鉄道は27日から特別輸送態勢に入り、航空会社も運航本数を増やして対応。国家移民管理局は、香港などへの移動を含む出入境者数は1日当たり158万人に達し、コロナ禍前の2019年の9割まで回復すると見込んでいる。