松元、意地の金　アジア大会・競泳

　松元が意地を見せた。男子１００メートルバタフライで５１秒１３をマークして優勝。世界選手権決勝よりもタイムを上げた。この種目の日本勢として４大会ぶりとなる金メダルを獲得し「本当に気持ちがいい」と誇らしげに語った。
　今春の日本選手権で１００メートル自由形の日本新記録をマークするなど復活の兆しを見せつつあったが、７月の世界選手権では結果を残せず、人目もはばからず男泣き。この日は目に見える形で結果を出した。
　表彰式では引き締まった表情で君が代に聞き入った。来年のパリ五輪を見据え、ここからエンジンをかける。「もう一度、この気持ちがいい経験を味わうためにトレーニングを積みたい」。心の準備はできている。　（時事）