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「素晴らしい道しるべ」 水俣病訴訟で原告ら―大阪地裁

2023年09月27日21時46分

水俣病訴訟の判決を受け、記者会見で発言する原告の女性ら=27日午後、大阪市

水俣病訴訟の判決を受け、記者会見で発言する原告の女性ら=27日午後、大阪市

  • 水俣病訴訟の判決を受け、記者会見する弁護団=27日午後、大阪市

 「苦痛を正面から裁判官が認めてくれた」。原告全員を水俣病と認定し、国などに賠償を命じた27日の大阪地裁判決。原告や代理人弁護士からは「画期的な判決を出してくれた」と高く評価する声が相次いだ。

特措法の認定基準に疑問符 対象外の原告救済―大阪地裁・水俣病訴訟

 大阪市内で記者会見した原告の前田芳枝さん(74)は、10代の頃から手のしびれなどに悩んでいたが、「(病名が)どこに行っても分からず、恥ずかしくてずっと隠し通してきた人生だった」という。ようやく判決で水俣病と認められ、「この日を指折り数えて待っていた。裁判所は公正な判断をしてくれた。素晴らしい道しるべができた」と涙を浮かべた。
 松尾厚子さん(68)は「原告128人が一枚岩になって頑張ってきた結果だ」と誇らしげな表情を見せた。その上で「まだ救済されていない人がたくさんいる。(他の地裁でも)全面勝利を目指したい」と語った。

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