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「ハイブリッド」で力強く復活 右肘靱帯手術のツインズ前田―米大リーグ

2023年09月27日15時37分

右肘手術から2シーズンぶりに復帰したツインズの前田健太投手=19日、米オハイオ州シンシナティ(AFP時事)

右肘手術から2シーズンぶりに復帰したツインズの前田健太投手=19日、米オハイオ州シンシナティ(AFP時事)

 【ミネアポリス時事】米大リーグで前田健太投手(35)が所属するツインズが、3年ぶりのア・リーグ中地区優勝を決めた。前田にとっては、2021年9月に右肘靱帯(じんたい)の再建手術を受け、2季ぶりに復帰したシーズン。先発の一角として安定感のある投球で貢献し、「不安なく順調に投げられている」と明るい表情を見せた。

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 21年はシーズン序盤から肘に痛みを抱え、日常生活にも影響が出るほどだった。「歯を磨くのも、シャンプーも痛い。全部が痛かった」。治療法を探す中で医師から提案されたのは、自分のけんを移植する通称「トミー・ジョン手術」に、人工靱帯による補強を加えた「ハイブリッド」と呼ばれる方法の手術だった。
 グラスノー(レイズ)らがこのハイブリッド手術を受けているが、経験者はまだ少ない。それでも前田は「リハビリの過程は従来のトミー・ジョンとほぼ同じと聞き、不安はなかった」と話す。
 ハイブリッド手術は従来の方法より損傷部分の強度を高め、リハビリ期間も短縮できるとされる。復帰直後には投球後に違和感があったが、フォームの調整で解消できた。前田は「リスクや強度を考えると、従来のトミー・ジョンを選ぶ選手は今後いなくなるんじゃないか」と予想する。
 19日には、エンゼルスの大谷翔平選手が自身2度目となる右肘手術を受けた。前田は「復帰のプロセスは彼自身が理解していると思う。(体の)ケアや野球に対する取り組み方は完璧な選手。そこは大丈夫」。力強くエールを送った。

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