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黒海艦隊司令官の死亡情報修正か 本人の映像公開受け―ウクライナ軍

2023年09月27日18時36分

ロシア軍黒海艦隊のソコロフ司令官=2022年9月、クリミア半島のセバストポリ(ロイター時事)

ロシア軍黒海艦隊のソコロフ司令官=2022年9月、クリミア半島のセバストポリ(ロイター時事)

  • 26日、モスクワで開かれたロシア国防省の幹部会(同省提供)(EPA時事)

 ウクライナ特殊作戦軍は26日、SNSへの投稿で、ロシア軍黒海艦隊のソコロフ司令官の死亡情報について「精査している」と述べた。ウクライナ軍はこれより先、南部クリミア半島の同艦隊司令部に対するミサイル攻撃で、ソコロフ氏を殺害したと発表。しかしロシア国防省は26日、ソコロフ氏が会議に参加する映像を公開しており、ウクライナ軍が事実上、死亡情報を修正した可能性がある。

【写真】クリミア半島にあるロシア海軍黒海艦隊司令部から煙が上がる様子

 ロシア国防省系テレビも27日、ソコロフ氏が取材に対して「黒海艦隊は任務をしっかりと遂行している」と語る映像を伝えた。
 ロシア国防省が公表したのは、同省幹部会にオンライン参加するソコロフ氏の映像。これらはミサイル攻撃があった22日以降に撮影されたかどうかの確証がない。ロシアのペスコフ大統領報道官は26日、「国防省からの情報は何もない。(被害の公表は)彼らの専権事項で、われわれは何も言うことはない」と話し、安否の確認を避けた。
 22日の攻撃に関しては、ウクライナ軍機が西側から供与された長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を発射したと伝えられている。ウクライナ特殊作戦軍は26日、SNSで「黒海艦隊司令部へのミサイル攻撃の結果、将校34人が死亡した」と改めて主張。その上で、ソコロフ氏の映像を踏まえ「情報を精査している」と記し、発表が性急だったことを暗に認めた。

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