フィリピン総領事らが「七宝焼」製作体験　愛知県あま市〔地域〕

　愛知県あま市は、フィリピン総領事らに地元の伝統工芸品「七宝焼」の魅力を知ってもらおうと、製作体験を通じた文化交流イベントを初めて開催した。村上浩司市長はイベントに先立ち、「こうしたイベントをきっかけに、七宝焼やあま市を国際的に知ってもらうことにつなげたい」と話した。
　イベントは同市の七宝焼アートヴィレッジで行われ、在日フィリピン人のボランティア団体からも十数人が参加した。製作体験では、素地に釉薬（ゆうやく）で色付けをした後、電気窯で焼き上げて七宝焼のキーホルダーやペンダントなどに仕上げた。
　ロイ・バサーニェズ・エクラエラ在名古屋フィリピン総領事は「本当に楽しかった。こうした伝統工芸品があるのは素晴らしい。他の人にも宣伝したい」と笑顔を見せた。市によると、市内在住のフィリピン人は約４００人で、ベトナムと中国に次いで多い。