オンラインカジノ決済業者逮捕 海外送金、数百億円か―賭博ほう助容疑、警視庁など初摘発
2023年09月27日17時40分
海外のオンラインカジノを利用した国内の客の資金決済を手助けしたとして、警視庁と愛知、福岡両県警の合同捜査本部は27日までに、常習賭博ほう助容疑で、いずれも会社役員の前田由顕(42)=沖縄県宮古島市平良下里=、時田慎也(42)=千葉県松戸市幸谷=両容疑者を逮捕した。同容疑でのオンラインカジノ決済業者の摘発は初めて。
「ほう助」に着目、初の立件 賭け金追い、取り締まり強化へ―オンラインカジノ・警視庁
オンラインカジノは新型コロナウイルス下で利用者が急増し、ギャンブル依存や借金が社会問題となっている。同庁保安課などは、前田容疑者らが数百億円を送金するなどし、手数料として21億円超を得たとみて調べる。
逮捕容疑は2021年7月14日ごろから約1年間にわたり、入出金システム「スモウペイ」を使って、客18人が入金した金を海外のカジノ運営会社に送金したり、出金を仲介したりした疑い。
ほかに、同システムの運営に関与したとして30~50代の男女5人を常習賭博ほう助容疑で、自宅などからオンラインカジノで賭博をしたとして20~50代の客21人を単純賭博容疑で、それぞれ書類送検した。
同課は前田容疑者ら2人の認否を明らかにしていない。客の多くは「海外サイトを使っていれば捕まらないと思っていた」と話しているという。