サモア戦へ「勝つしかない」 日本のA・ファカタバ―ラグビーW杯
2023年09月27日08時13分
【トゥールーズ(フランス)時事】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会1次リーグD組の日本は26日、2日後に控えたサモア戦の出場登録メンバー23人を発表し、ロックのA・ファカタバ(BR東京)が3試合連続で先発に名を連ねた。
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日本は17日にイングランドに敗れ、1勝1敗。後半途中までは競った展開だっただけに、試合後は落ち込んでいる選手も多かったという。A・ファカタバは「がっかりしたが、これを乗り越えるにはサモアに勝つしかない」と誓う。
トンガ出身。ニュージーランド留学を経て大東大に進み、リコー(現BR東京)に入った。身長195センチ、体重118キロの体格を生かした突破力が武器。W杯メンバーを争う合宿への参加が決まった際には「日本には8年いて、ホームと言える場所。だからこそ日本代表に入りたい」と強い意欲を示していた。
W杯前の国内での実戦5試合で評価を高めたが、左足を痛めて1度は代表から落選。それでもジョセフ・ヘッドコーチの信頼は厚く、回復してプレーのめどが立つと代表に呼び戻された。「日本が僕のことを誇りに思ってくれるようなプレーをしたい」。チリとの初戦は2トライを決めて勝利に貢献。イングランド戦では快足を飛ばして相手WTBに追い付き、タックルを決めた。負けられないサモア戦でも、攻守にわたる活躍が期待される。