• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

御嶽山噴火9年で追悼式 犠牲者の冥福祈る―長野

2023年09月27日16時50分

御嶽山噴火から9年を迎え、追悼式で黙とうする遺族ら=27日午前、長野県王滝村

御嶽山噴火から9年を迎え、追悼式で黙とうする遺族ら=27日午前、長野県王滝村

  • 御嶽山噴火から9年を迎え、追悼式で献花する野口弘美さん=27日午後、長野県王滝村(代表撮影)

 死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)噴火から9年を迎えた27日、麓の長野県王滝村の松原スポーツ公園で犠牲者の追悼式が開かれた。発生時刻の午前11時52分に合わせて、参列者が黙とうをささげた。

〔写真特集〕御嶽山

 追悼式は王滝村と同県木曽町が主催。遺族や地元関係者ら約50人が参列した。
 所清和さん(61)=愛知県一宮市=が遺族を代表してあいさつした。次男の祐樹さん=当時(26)=とその婚約者の丹羽由紀さん=同(24)=を亡くし、「趣味が山登りで、120ほどの山に登頂した」としのんだ。この7月に2人が見つかった尾根「八丁ダルミ」に噴火後初めて登り、8月に8合目で両家による2人の結婚式を開いたといい、「一つのトンネルを抜けた」と述べた。
 野口弘美さん(65)=長野県安曇野市=が式典後の取材に応じ、献花した際、亡くなった夫の泉水さん=同(59)=に「今年も来たよ」と語り掛けたと明かした。「9年は短いけど、長い。もう会えないと思うと、とても寂しかった」と話した。
 式典に先立ち、遺族らでつくる「山びこの会」が午前7時から登山口で、訪れた人にヘルメットの装着などを呼び掛けた。

関連記事

こんな記事も

社会用語

社会

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ