• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

北園、意義ある銀メダル 学んだ教訓も糧に―アジア大会・体操個人総合

2023年09月26日21時45分

体操男子個人総合、あん馬の演技をする北園丈琉=26日、中国・杭州

体操男子個人総合、あん馬の演技をする北園丈琉=26日、中国・杭州

  • 体操男子個人総合、あん馬の演技を終え、歓声に応える北園丈琉=26日、中国・杭州
  • 体操男子個人総合、平行棒の演技をする北園丈琉=26日、中国・杭州

 地元中国の張博恒が圧巻の演技で締め、大いに沸き立つ場内。北園は少し悔しそうな表情で遠くを見ていた。「差は感じたが、パリ五輪につながる。ここから始まっていくような銀メダル」。メダルの意味を問うと、そう前向きに捉えた。
 落ち着きとともに気持ちのこもった演技。着地を決めるたびに、ガッツポーズを繰り返した。2種目目のあん馬でE難度の新技「ケイハ4」を決め切り、「気持ちよく通し切れた」。最終種目の鉄棒では手放し技に連続で成功。最終的には一つの目標としていた87点台に届いた。
 一線級を送り込んできた中国勢の中でも、頂点に立った張博恒と初めて同じ組で戦ったことには収穫があった。「感情に左右されずにやっている。見習うところはある」と言うが、「あと1年で、どうにかしてひっくり返したい。伸びしろはある」。今後も日本の難敵になるであろう存在。刺激を受けるだけでなく、雪辱の思いを強くした。
 橋本とともに、今後の日本男子を引っ張る立場として期待される20歳。「自分自身も自覚している。大輝君(橋本)と一緒にレベルを上げていかないといけない」。意義の詰まったメダルを手に、一層の成長を誓った。(時事)

関連記事

こんな記事も

スポーツ総合

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ