本多、信念曲げず金 瀬戸との一騎打ち制す―アジア大会・競泳
2023年09月26日21時39分
競技3日目で、競泳日本陣にようやく金メダル第1号が出た。男子400メートル個人メドレー。前回覇者の瀬戸との一騎打ちを制した本多は「やっと一番。ほっとした」。存在感が際立つ地元中国勢を脇に追いやり、喜びに浸った。
予選は、持ち味のバタフライを「結構流して入れた」と力まずに泳いだ上でトップ通過。得意とは言えない背泳ぎや平泳ぎに課題を感じつつも、本調子ではない瀬戸らを抑えた。
勢いに乗って臨んだ決勝でも躍動。「大也さんが速かったと思うが、本当に落ち着いていこうと思った」。大舞台で第一人者と競り合う中でも泳ぎを崩さず、最後の50メートルで逆転した。
今春の日本選手権決勝で出した4分10秒37には及ばないものの、「今回も変わらずベストを狙って頑張っていきたい」と信念を曲げずに挑んだ結果、金メダルが転がり込んできた。
競泳最終日の29日に控える本命の200メートルバタフライを前に弾みをつけた。「本当にいい調子でこられている。このいい流れを最終日までもっと大きなものにして最後1位を取って終えたい」。息を弾ませた。(時事)