堀江、4度目の大舞台 最年長37歳、ぶれない心―ラグビーW杯
2023年09月26日14時25分
【トゥールーズ(フランス)時事】4大会連続の出場でも大舞台に慣れることはない。ラグビー・ワールドカップ(W杯)フランス大会に臨んでいる日本代表。フッカー堀江(埼玉)は「常に一貫性を持ったモチベーションでパフォーマンスを出したい」と強調する。
報道陣に公開された25日の練習で、堀江はスローインを繰り返していた。設置されたモニターの映像で時折、動きを確認。「毎回同じフォームで投げられているか」。築いてきた形に自信があるからこそ、ぶれが生じることを気に掛ける。
1次リーグD組で日本は1勝1敗。イングランド戦は敗れたものの、強豪相手にスクラムは互角に渡り合った。この試合で長谷川アシスタントコーチの助言はFW第2、3列に集中。堀江はフロントローの結束について、「僕中心に具(神戸)、稲垣(埼玉)と話して、うまくいった」。チーム最年長となる37歳の存在があってこそ、コーチは最前列の動きを選手に安心して任せられる。
フル出場は少なくなってきた中、「チームがうまく回れるよう動くことが最優先」と言う。ベンチで試合を見詰め、グラウンドに立てば短い言葉で修正点を仲間に伝えることも重要な役割。8歳下の具は「試合中にスクラムのフィードバックをしてくれるので心強い」と感謝する。
年齢を考えると、今大会が集大成になる可能性があり、大会前には「最後と思って練習しないと。後悔はできない」と語ったこともあった。1次リーグは28日(日本時間29日未明)のサモア戦と10月8日のアルゼンチン戦を残すのみ。培った経験を注ぎ込み、チームを高みに導く覚悟だ。