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雌雄誤認のハイエナとお別れ 千葉市〔地域〕

2023年09月26日10時53分

餌を食べるカロア=21日、千葉市

餌を食べるカロア=21日、千葉市

 千葉市動物公園は、検査で新たに雌と判明したブチハイエナ「カロア」を高知県立のいち動物公園(高知県香南市)に移すのを前に「送る会」を開催した。雨が降る中、おりの前には老若男女の市民が集まった。

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 会では、金網越しに餌やりが行われる傍らで、飼育担当者の山本大河さん(28)がカロアとの思い出話を披露。ホームページに載せる写真を撮った際のエピソードでは「すごい勢いで寄ってきてくれる。ぶれた写真しか撮れない。飼育員泣かせだがかわいかった」と寂しげに語った。
 カロアは2020年に雄として園にやってきた。園は繁殖のため雌2頭との「お見合い」をセッティング。しかし反応が芳しくなく、昨年体内の超音波検査とDNA検査を実施したところ、雌と判明した。ブチハイエナは雌の外性器が雄の外性器に酷似しており、見た目には雌雄の識別が難しいという。10月、のいち動物公園の雄と交換される。
 ブチハイエナの国内での飼育数は昨年末で30頭。レッドリストにも掲載されているが、最も絶滅の懸念の低いランクだ。

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