商業施設１周年、回遊性に貢献　岡山市〔地域〕

　岡山県内を中心にバスや住宅事業を展開する両備グループは、商業施設「杜の街グレース」の開業周年イベントを開催した。松田敏之社長は「新型コロナウイルスの影響も落ち着いた。施設を中心とした回遊性のあるまちづくりに貢献したい」と話した。
　開業当初の目標は１日１万人の来場。新型コロナの影響や、施設内の店舗の開業が遅れている影響で、達成度は９割程度だという。一方で、飲食店の利用が多く、売り上げは目標通りだとした。１１月には敷地内に温泉などを備えた健康施設を開業予定。松田氏は「日本にないような新たな施設を目指す。（健康施設が）開業すれば来場目標も達成できる」と力を込めた。
　イベントではタクシーやバスなどの乗車体験や大道芸人のパフォーマンスのほか、綱引き大会も実施。７８人がエントリーした。
　杜の街グレースにはオフィスや住宅、飲食店のほか保育園・学童施設も併設されている。イベントのオープニングセレモニーには、保育園に通う園児らが登場し、同グループの小嶋光信会長らとともに周年をお祝いした。