米、島しょ国との協力深化 2カ国承認、対中で首脳会議
2023年09月26日07時12分
【ワシントン時事】米国と太平洋島しょ国は25日、ワシントンで首脳会議を開催した。2日間の予定で、初日に首脳声明を発表。バイデン政権が島しょ国との協力を深め、関与を続けていく姿勢を確認し、地域への影響力拡大を図る中国に対抗する構えを鮮明にした。
会議は昨年9月に続き2回目。バイデン氏はホワイトハウスに島しょ国首脳らを招いて会談し、「米国は自由で開かれたインド太平洋地域を確かなものとするため取り組む」と強調して、連携を一層強化する考えを表明した。
バイデン氏は会談に先立ち、南太平洋の島国クック諸島とニウエを国家承認し、外交関係を樹立すると発表した。会談に出席したクック諸島のブラウン首相は「われわれは米国との真のパートナーシップの構築を目指している」と語った。
シーレーン(海上交通路)の要衝がある南太平洋地域を巡っては、米国と中国が影響力の確保を目指し、各国への関与を強めている。