16歳成田、悔し涙 メダルまであと一歩―アジア大会・競泳
2023年09月25日22時34分
レース直後のインタビュー。16歳の成田はぽろぽろと涙を流した。初めて臨んだアジアの舞台の初戦となった女子200メートル個人メドレー決勝。地元の大声援を受けた中国勢らを懸命に追ったものの、4位と表彰台にあと一歩及ばず。「最後もうちょっとだったので、すごく悔しい気持ち」
今春の日本選手権で個人メドレー2冠を果たしたホープ。200メートルはスピードが求められ、パワーがある選手が持ち味を発揮しやすい。細身の体格でしなやかに泳ぐ成田にとっては、伸びしろが大きな種目でもある。
パリ五輪まで1年を切った中で改善点は何か。取りかかっていることの一つが予選から積極的に泳ぐこと。1日に2度、泳ぐことを想定し、最初のレースで力を温存することもあるが、この日は「流し過ぎると決勝につなげられないと思ったので、少し頑張った」。中国勢らを抑えてトップ通過した。
メダルまで0.4秒差。「この悔しい気持ちを忘れないで、あしたにつなげたい」。400メートル個人メドレーなど残り種目にぶつける。 (時事)