任命拒否問題「何も進展せず」 任期満了控え会長声明―学術会議
2023年09月25日20時57分
日本学術会議の梶田隆章会長は25日、9月末の任期満了を控え、「(会員候補の任命拒否問題は)何も進展しておらず、引き継がざるを得ない」とする声明を発表した。10月に新たな会員が任命され、新執行部が発足する見通し。
学術会議を巡っては、菅義偉首相(当時)が2020年に候補者6人の任命を拒否したことをきっかけに在り方に関する議論が浮上。政府は今年8月、学術会議の民間法人化も含めて議論する有識者懇談会を設置した。
梶田会長は25日の記者会見で、「(任命拒否問題が)最大の課題と認識して学術会議を運営してきた。この問題が解決されることを望んでいる」と述べた。