悔しい不完全燃焼 福島、五輪お預け―世界ブレイキン
2023年09月25日09時01分
世界女王への返り咲きはならず、パリ五輪切符もお預けになった。福島はさばさばした表情を見せつつも、「悔しい。もっとできたと思った」。
決勝で戦ったバネビッチは、自身と同じくフットワークや表現力が持ち味。1ラウンド目は僅差で制したが、続く2ラウンドは技の切れやスピードで相手が上回っていた。逆転で屈し、「自分なりにはやったが、駄目な部分があった」ともどかしそうに振り返った。
競技のブレイキンは1日の試合数も多く、精神力と体力が求められる。年齢を重ねた近年はけがにも悩まされ、これまで以上に試合運びを意識するようになった。2日間で決勝まで計8試合を戦った40歳を、日本ダンススポーツ連盟の石川勝之本部長(KATSU ONE)は「ベストを尽くしていた」と評価した。
杭州アジア大会で五輪出場権に再び挑む。優勝者のみの1枠。今大会で準々決勝敗退した地元中国の劉清※(※サンズイにケモノヘンに奇)(671)らとの激しい争いが予想される中、「いつもと同じ。一戦一戦、頑張りたい」と平常心で臨む。(ルーベン時事)