尾崎、優勝も複雑 ライバルが目の前で五輪へ―世界レスリング
2023年09月25日06時51分
【ベオグラード時事】24日までベオグラードで行われたレスリングの世界選手権で、女子の尾崎野乃香(慶大)が非五輪階級の65キロ級を制した。全4試合で無失点。ウイニングランで笑顔を見せたが、途中から涙があふれ出た。「五輪階級じゃないことを思い出して」
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昨年は五輪階級の62キロ級で優勝。パリ五輪代表が有力視されていたが、今年は世界選手権の選考で元木咲良(育英大)らとの争いに敗れた。日本の女子にとっては国内の争いの方が海外での大会より厳しい。「自分の責任。スポーツはそういうもの」と率直に言った。
決勝に臨む直前に、ライバルの元木が62キロ級でメダルを確定させて五輪代表に決まった。「同じ選手団に自分の(本来の)階級の選手がいるというのは、思うことがたくさんある。(他の階級でも)どんどん代表を決めていて、それを目の前で見るのは苦しいものがあった」と本音が漏れた。
杭州アジア大会の女子62キロ級代表に選ばれており、「切り替えてやるしかない」。まだ20歳。一つ上の元木とは、これからもしのぎを削ることになるだろう。