日本男子、納得の銀 チームワークに手応えも―アジア大会・体操
2023年09月24日22時30分
中国の背中には届かなかったものの、体操の日本男子は下を向かなかった。「個人的に力を出すことができたし、チームでカバーし合いながらできた」。最年長の谷川航の表情はすっきりとしていた。
第1種目の跳馬で勝負に出た。「最初の種目なので絶対に失敗できないが、流れをつくりたかった」。高難度の「リ・セグァン2」を決めて15.233点。力強いガッツポーズでほえた。
北園が2種目で失敗する誤算があっても、直後の演技者が挽回する団結力があった。鉄棒では谷川兄弟の弟、翔が好演技を見せ、あん馬でも津村が14.900点をマーク。北園は「すごく迷惑をかけたが、みんな頼もしかった」と感謝した。
世界選手権が30日に始まるため、日本と中国は戦力が分散。今大会の中国は「世界選手権のメンバーより強いかもしれない」(北園)ということもあり、メダルの色に悲観はしていない。「きょうの試合はすごく楽しかった」と谷川翔。気持ちを切らさず、26日以降の個人種目に目を向けた。(時事)