山本、圧巻の１５勝目　３年連続４冠へ視界くっきり―プロ野球・オリックス

　３万人を超えるファンの声援を活力に変え、オリックスの山本が腕を振った。７回無失点の力投で３年連続の１５勝に到達し、「走者を出したが、何とか粘ることができた」とお立ち台で笑顔がはじけた。
　一回２死一、二塁のピンチを空振り三振で脱すると、そこから一気に波に乗った。四回はクリーンアップを３者連続三振に仕留めるなど圧巻の投球。「力みも抜け、久しぶりにいい感じで投げられた」と汗をぬぐった。
　３連覇を果たした今季もチームを支える屋台骨となった。「練習に取り組む姿勢がみんないい。自然と高め合えているし、いい空気の中で練習できている」。自身が成績を残し、宮城や山下ら後輩がそれを超えようと高みを目指す―。その空気を生み出しているのは間違いなく山本自身だ。
　この日の１０奪三振でロッテの種市を抜き、奪三振でもリーグトップに立った。３年連続の投手４冠も視界に入ってきたが、「全力でプレーし、しっかりと１試合に集中して戦う」と山本。エースの進撃はまだまだ止まらない。