進化見せるも及ばず　日本、ブラジルにあと一歩―バレーボール女子五輪予選

　ブラジルに１―２と追い込まれて迎えた第４セット。真鍋監督は、決定率が落ちていたエースの古賀を開始からベンチに下げた。それでも日本は井上、石川らの奮起でこのセットを制してフルセットに持ち込んだ。最終セットは劣勢な展開が続き、最後はサービスエースを決められる。この大会で五輪切符をつかむことはできなかった。

ミドル２人が躍動　切符お預けも手応え―バレーボール女子五輪予選

　終盤にサーブレシーブのミスなどもあって突き放されて失った第１セット。第２セットは奪い返したものの、第３セットを接戦の末、２５―２７で落とした。監督は数字の上では互角でも「勝負に対する執念をネット越しに感じた。今後、われわれの勉強するところ」と精神力の差を課題に挙げる。
　２０１２年ロンドン五輪で銅メダルをもたらし、東京五輪後に再登板となった真鍋監督の下、サーブを強化してきた。相手の弱点を分析して冷静に突く形は強豪をも苦しめ、エースだけに頼らない攻撃の幅も見せた。
　新チームを主将として引っ張ってきた古賀は「課題の中にも希望はある」としっかり前を向く。「次の年が本当の勝負。それぞれがまた強くなって集合したい」と大きな上積みを誓った。