田中、狙い通りのレース展開　実業団陸上

　タイムレースで行われた女子８００メートルで、２組目に出場した田中が圧倒的な力を見せた。１周目は集団の中でゆったりと走ったが、２周目に入ると順位を上げ、残り３００メートル付近でスパート。最後のカーブで差を広げた。「きょうは死に物狂いで走るというより、リズムを守ったレース展開で勝てたのがよかった。２周目にいかに上げられるかを意識した」と笑顔で振り返った。

田中、女子８００制す　１００障害は大松Ｖ、福部２位―全日本実業団陸上

　大会前にインフルエンザに罹患（りかん）して発熱し、「棄権も頭をよぎった」。だが、１０月１日開催の世界ロードランニング選手権に向け、レースをこなしておこうと出場に踏み切った。「ぼろぼろにならずに走れた。スピード強化を意識しないと世界では通用しない。来年のパリ五輪で頑張りたい」と力強く語った。