大槻、淡々と丁寧に 取り返した忘れ物―パナソニック男子ゴルフ
2023年09月24日18時01分
混戦を抜け出して優勝カップを掲げたのは、大槻だった。「今季は調子が良くなかったので、自分に期待していなかった。それがいい方向にいったかな」とほほえんだ。
2番、3番の連続バーディーで、早々に首位へ浮上。トップに立ったことを確認して臨んだ後半も「普通にプレーしようと思った」。丁寧なゴルフで大きなミスを防ぎ、ノーボギーでスコアを伸ばした。
パー5の15番は、グリーン奥のバンカーからの第3打をカップに寄せてバーディー。これはこの日のベストショットに挙げた。そして最終18番は「2パットでも大丈夫」と余裕を持って4メートルのバーディーパットを沈めた。
昨年9月のANAオープン以来の3勝目。実はその翌週に行われた昨年の今大会も優勝のチャンスだったが、首位で迎えた最終日に73とスコアを崩して敗れた。1年前の忘れ物を取り返し「結果的にそうなってくれた」と喜んだ。
「勝つことは難しいと改めて思った」と勝ってなお控えめな33歳。これからも淡々と、自身のゴルフを突き詰める構えだ。