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サモア支える攻守のキーマン 金髪のSHタウマテイネ―ラグビーW杯

2023年09月24日15時23分

アルゼンチン戦でパスを出すサモアのタウマテイネ=22日、フランス・サンテティエンヌ(AFP時事)

アルゼンチン戦でパスを出すサモアのタウマテイネ=22日、フランス・サンテティエンヌ(AFP時事)

 【パリ時事】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で、日本と同じ1次リーグD組のサモアは22日、アルゼンチンに10―19で敗れた。粘り強い守備で競った展開に持ち込んだ試合。その中でも目立ったのが、SHタウマテイネだった。
 サモアはボール保持率38%と苦しい戦いを強いられながら、アルゼンチンのトライを一つだけに食い止めた。チームのタックル数は相手の倍近い141回。タウマテイネは14回のタックルを成功させ、フッカーのS・ラムと並んで最多を記録した。
 日本の人気漫画「NARUTO―ナルト―」のファンで、主人公の忍者うずまきナルトをまねて髪を金色に染め上げた。自身の特長については「チームにエナジーをもたらすこと。パスはちょっとだけ。あとはディフェンスが好きなんだ」と力強く語った。
 武器は勇猛果敢なタックルだけではない。7月の札幌ドームでの日本とのテストマッチでは、FB山中(神戸)のキックをチャージしてトライを奪取。チリとのW杯初戦でも猛スピードでジャンプしながらボールを受け、インゴールに飛び込んだ。アルゼンチン戦では密集で相手ボールを奪うジャッカルでピンチを救う場面も。攻守に流れを変えるプレーができる。
 サモアは28日(日本時間29日)に1勝1敗で並ぶ日本とぶつかる。1次リーグ突破へ生き残りを懸けた一戦。タウマテイネは「タフな試合になるだろう」と覚悟を決める。日本はこのキーマンに注意を払う必要があるだろう。

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