Ｆ東京、若手が導いた３点　鳥栖戦、４年ぶり勝利―Ｊリーグ

　前半に２失点。Ｆ東京は、２０１９年１０月から８連敗中と苦手とする鳥栖に先手を取られ、いつもの敗戦パターンがちらついた。
　ところが、選手は冷静だった。前半の３５分あたりからプレスも攻撃も、より前に行く姿勢が表れていたからだ。５月以来のリーグ戦出場で２点に絡んだバングーナガンデは、「できるという感覚があった。このまま終わるわけにはいかないと思った」と振り返る。
　後半は一転、素早い出足で鳥栖を圧倒。９分、１４分と左クロスから瞬く間に同点。反撃をしのいだ後半４２分、ルーキーの俵積田が試合を決める。シュートのこぼれ球を押し込み「自分が何とかしてやろうという気持ちでいた」。記念すべきＪ１初ゴールとなった。
　２１歳のバングーナガンデと１９歳の新人の活躍で、５試合ぶりのリーグ戦勝利。「ここから連勝して乗っていきたい」と俵積田。最終盤での勝ち点の積み上げを誓った。