日本、五輪へ大きく前進　ベルギー退け５連勝―バレー女子五輪予選

　日本の真鍋監督が「この３戦はわれわれにとって大一番」と位置付けていた大会後半を迎えても、日本の勢いは止まらなかった。
　接戦となった第１セットは、相手の前後に揺さぶる攻撃や高さのあるブロックに苦戦した。どちらに転んでもおかしくない展開。終盤は井上に多くトスが上がり、ポイントを重ねた。相手のブロックの付き方を見ながらセッターの関に作戦を伝えて攻撃を組み立て。井上は「競った展開でどうやって決めるか、いろんな想定をしながら練習している。それがきょうに関しては冷静にできた」と胸を張った。
　以降は日本のペース。２セット目は井上がサーブで相手を崩し、序盤から５連続得点を挙げた。３セット目は、相手のお株を奪うようにブロックでも得点が決まる。スパイクも粘り強く拾い、攻撃をことごとくはね返して突き放した。
　これで開幕５連勝。早ければ２３日に五輪切符を手にするが、相手は世界ランキング１位のトルコ。真鍋監督は「今年に入って一番調子がいいチーム。一球一球必死に戦いたい」と意気込んだ。