北朝鮮国旗の掲揚が物議 国際機関の制裁で禁止―杭州アジア大会
2023年09月22日21時30分
【杭州時事】23日に中国・杭州で開幕するアジア大会で、北朝鮮国旗の掲揚が物議を醸している。世界反ドーピング機関(WADA)は北朝鮮に対し、国際大会での国旗掲揚を禁じる制裁を科しているが、アジア大会では掲揚が確認されている。主催する中国側が責任を問われたり、国際社会の批判を受けたりする可能性がある。
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開幕を翌日に控えた22日、杭州市内の選手村入村式では、北朝鮮国旗がはためいていた。この日、同市内で行われた卓球男子団体の日本対北朝鮮の試合会場でも掲げられていた。
WADAは2021年10月、北朝鮮の反ドーピング機関が国際基準を満たしていないとして、五輪を除く国際大会での国旗掲揚を禁止。一部の韓国メディアは、8月にカザフスタンで行われたテコンドーの国際大会で、北朝鮮を含む全ての国の国旗が掲揚されなかったと報じている。
北朝鮮は190人超を登録する今回のアジア大会で、5年ぶりに総合的な国際スポーツの祭典に復帰。中国と北朝鮮は、日米韓の連携などに対抗し、結束強化の動きを見せている。