• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

元医長、前年にも百数十万円収受 同様の契約締結、個人口座に―がん研究センター汚職・警視庁

2023年09月23日09時40分

国立がん研究センター東病院=千葉県柏市

国立がん研究センター東病院=千葉県柏市

 国立がん研究センター東病院を舞台とした汚職事件で、2021年に医療機器メーカー「ゼオンメディカル」から約170万円を受け取ったとして収賄容疑で逮捕された元同院肝胆膵内科医長の橋本裕輔容疑者(47)が、この前年にも同社から現金百数十万円を収受していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。

国立がん研究センター元医長を逮捕 現金170万円受領、収賄容疑-医療機器使用の見返り・警視庁

 ゼオン社から同容疑者の口座に振り込まれており、警視庁捜査2課は、この現金の趣旨を詳しく調べる。
 捜査関係者によると、橋本容疑者はゼオン社製の医療機器「ステント」の使用感や有効性の調査に協力する謝礼として、販売価格16万~17万円のステント1本を使うたび、1万円を受け取る契約を19年度に締結。20年4月以降、口座に百数十万円が振り込まれた。
 橋本容疑者は20年度にも同様の契約を結び、21年5月にゼオン社から現金約170万円を受領した。ただ、調査の実態はなく、謝礼を装う賄賂だったとして逮捕された。
 契約は1年ごとで、謝礼の支払額は年度末までに使用したステントの本数に基づき算出され、一括で振り込まれていた。
 同院では19年4月に橋本容疑者が医長に就任して以降、ゼオン社のステントが使われるようになった。同課は意図的に同社製品を多く使い、優遇していたとみて捜査している。

関連記事

こんな記事も

社会用語

社会

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ