習氏杭州入りで厳重警備 外国首脳らの歓迎行事に出席―アジア大会
2023年09月22日20時31分
【杭州時事】中国の習近平国家主席は23日、浙江省杭州市で開かれるアジア大会の開会式に出席する。習氏や外国首脳らの現地入りに際し、開会式の会場周辺は厳重な警備が敷かれた。シリアのアサド大統領やクウェートのミシャル皇太子は既に現地入りしており、習氏は外国首脳らの歓迎行事にも参加する。
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会場周辺には22日、警察車両や多数の警備員が配置された。杭州市政府は大会期間前後の9月1日~10月28日、市内全域でドローンの使用を禁止する通知を出し、地下鉄やホテルでの手荷物検査を強化している。
開幕まであと1日というカウントダウンが設置された市内の公園では、小雨の降る中、家族連れの市民らが記念撮影していた。敷地内の施設では、習氏の浙江省トップ時代の貢献などを伝える展示を開催。訪れた市民の女性は「皆が大会を楽しみにしている。杭州がさらに発展してほしい」と期待を語った。
開会式に合わせ、習氏はアサド氏ら外国要人と会談。アサド氏の訪中は2011年の内戦勃発後初めてとされる。米国の制裁に苦しむアサド政権は、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」に参画しており、経済面での中国との結び付きを強化する狙いがありそうだ。
北朝鮮は金日国体育相率いる代表団を派遣。ロシアとの軍事協力を図る北朝鮮が、これ以外に要人を送るかも注目される。中国外務省は、カンボジアのシハモニ国王や韓国の韓悳洙首相、ネパールのダハル首相らの開会式出席を発表しているが、北朝鮮には言及していない。